ポリプロピレン(PP)|樹脂加工、プラスチック加工専門メーカーの日新電気株式会社

日新電気株式会社

ポリプロピレン(PP)

ポリプロピレン

最も幅広く使用されている樹脂の一つで、プロピレンを触媒の存在下で付加重合することで得られる。ポリプロピレンは、側鎖のメチル基が、同じ方向に配列したアイソタクチックタイプである。エチレンやオレフィンを共重合することで、透明性を改善したり、低音衝撃強度を改善している。
 結晶性樹脂で、比較的融点が高く(130℃〜170℃)、機械的強度があり、成形しやすいため家庭用品から工業用品まで幅広く使用されている。

特徴

⑴ 比重は0.9と低く、透明で、立体規則性は95%と高い。
⑵ 剛性があり、成形材料にも用いられる。
⑶ 常温以上では耐衝撃性があるが、低温(−5℃以下)では弱い(低温では低温耐衝撃性の大きいグレードを用いる必要がある)。
⑷ 耐摩耗性にすぐれ、耐熱性もある。
⑸ フィルムは空気、水を通しにくい。
⑹ 電気特性に優れ、耐水・耐薬性にすぐれる。
⑺ 燃えると石油のにおいがし、接着、印刷しにくい。
⑻ 日光、熱で徐々に老化する。

主な用途

・日用品(調理用具、食器、電子レンジ用食器、台所製品、湯樽、文房具)
・電気関係(洗濯機、テーブルタップ、冷蔵庫、TV、オーディオ部品)
・フィルム(食品包装用、衣料包装用、二軸延伸フィルム、多層フィルム)
・コンテナー類(ビールコンテナー、農業用コンテナー、衣料用品整理箱)
・容器(小型・大型ビン、食品保存用容器、漬物用、医療用容器、点滴用ボトル、延伸ブロー成形品)
・自動車部品(バンパー、ランプハウジング、インストルメントパネル、各種トリム、内装材)